松本清張先生の大作小説を読みました。
昭和の香りがする刑事小説ですが、読者が犯人にたどり着くまでに2重3重のトリックがあり、ハラハラドキドキさせる構成の秀逸さは現代でもまだ松本先生の原作がドラマ化される理由なのだと思いました。
続いてamazonプライムで同名の映画を視聴しました。監督は巨匠・野村芳太郎氏です。
失われた昭和の風景がそこにはあり、若い丹波哲郎氏や森田健作氏はギラギラとしたエネルギーを放っておりました。
原作は長編なので、そのまま映像化すると冗長なのでかなり大胆な構成の変更がありました。最大のものは、犯人が最初からわかってしまっているという部分です。
それでは楽しみが減るのでは?と思われる方も居られるかと思いますが、映画版では犯人が罪を犯すに至る背景を原作以上に丁寧に描いており、その部分では不覚にも泣いてしまいました・・・。時代を経ても文句なしに面白い映画でした。
なぜ、今頃そん古い小説と映画を追いかけたのか・・・。
それはある日の朝刊に「日本最高峰の映画が今、オーケストラで蘇る!」という広告でした。
劇中の感動的な音楽を生演奏とし、映画を上映するイベントの告知だったのです。残念ながらいけませんでしたが、映画もBGMも素晴らしかったので是非行ってみたかった・・・。
記述:ブログ担当 宮林
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